極めた方は違う。
2017年02月12日
ちょこちょことしか行かない(行けない?)スポーツジムでの事なのですが、
プールに1コースだけウォーキング専用コースがあり、その日は女性が5~6人と
男性が1人が歩いておられ、僕が入ると歩きづらいなーと、空いていた水泳のコースへ。
泳げない事はないのですが、息継ぎが下手なので休み休みで泳いでいると、
隣のウォーキングコースで黙々と歩いておられる男性に見覚えがあるような?
あれこれと灰色の脳細胞を廻らしてみても、?。
失礼の無いように息継ぎの合間にチラ見していると、とにかく真剣と言うか、するどい眼光で
前方だけを見られ、一心不乱という様。
僕より年上なのはどう見ても確実。
顔と肘から先は真っ黒で、特に顔は帽子を被っている日焼け跡。
昔にお世話になった職人さんでもないし、釣りでの知り合いでもないし。
歩いているのか、しゃべっているのか判らない方が前方にいてもスッと避けて、
首から上は固定されているかのように動かず、ただひたすらに黙々と。
「空いたら仕上げ?に歩いて帰ろう」と泳いだり止まったりしていても、
なんだかんだで1時間はプールにいる間、この方は休むことは1度も無く、
ついには水中ミーティングと化した方々の中を縫うように「水中スラロームウォーキング状態」
それでも視線と姿勢は変えずに。
それから数人がそのコースに入ってこられたので、男性はちょっと歩けない状態に。
ほぼ同時にプールから上がり、先にその男性がシャワーを浴び終わり、僕がシャワーを浴びながら、
「誰やったかなー」と後ろ姿を視界に入れていると、プールの出口でビタッと立ち止まったかと思うと、
またビタッと半周してプールに向かい一礼をするではありませんか!
ジムのプールに一礼!
その姿に違和感は全くなく、只者ではないオーラが!
それから数日後、何気にテレビを見ていると高校野球の解説者にその方が!
プールとは違い、にこやかに話しされてましたが、絶対に間違ありません。
名前が判ったのでちょっと調べてみると、選抜・夏と甲子園出場で相当の実績を出され、
プロ野球選手の輩出はさながら、今は引退したあの大リーガーも教え子とは!
今は監督を引退され、別の野球に関わる業務と指導をされているようですが、
やっぱり何かを極めた方は一挙一動が違います。